[PR]

 昭和初期の12年間だけ高松市の仏生山―塩江間(16キロ)を結んだ「塩江温泉鉄道」。当時走っていた「ガソリンカー」の写真や資料を紹介する企画展が、市香南歴史民俗郷土館で開かれている。23日まで。

 塩江温泉鉄道は1929年11月に開業。「マッチ箱」と呼ばれたガソリンカー(40人乗り)が、主に1両編成で鉄路を走った。仏生山―塩江間は計12駅あり約40分。沿線住民に加えて塩江に向かう観光客も利用した。

 しかし、戦時体制下でガソリンの統制が厳しくなると、燃料が確保できなくなって太平洋戦争開戦直前の41年5月に廃止され、レールなどは徴発された。

 今回の企画展では、ガソリンカーの写真や路線図、パンフレット、塩江温泉の絵はがきなど約100点を展示。ガソリンカーの車窓から、塩江の渓谷や乗り降りする温泉客らを撮影した映像も見ることができる。

 廃線跡には現在もトンネル、橋などの一部が残り、仏生山―香川町浅野間は「ガソリン道」の愛称で生活道として利用されている。杉山有美学芸員は「道の名前として知っているだけ、という人も多いと思うので、実際に走った鉄道の記録をぜひ楽しんでほしい」と話した。

 会期中は19日休館。観覧無料。問い合わせは同館(087・879・0717)。(福井万穂)

■乗るだけで誇らしかった 往時…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら