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文化の扉

 スポーツと同じように、将棋にも様々な戦い方がある。現在の将棋は江戸時代には成立したと言われ、棋士たちの研究の積み重ねで戦法も多様化。最近は、プロをしのぐまでに強くなった将棋ソフトが、そのトレンドに影響を与えている。

プロで流行「角換わり」 序盤でも「パンチ」飛ぶ

 6月、中学生棋士の藤井聡太四段(15)が公式戦29連勝の新記録を、デビューから無敗で打ち立てた。その原動力となった戦法が、近年プロの間で再び流行している「角換(かくが)わり」だ。

 攻撃力が高い角行(かくぎょう)(角)を互いに序盤で交換するのが特徴。持ち駒の角をいつどこに使うかがカギとなるため、緊張感のある局面が続く。攻めを得意とする棋士が多用することが多く、十七世名人の資格を持つ谷川浩司九段(55)はその代表格だ。

 将棋界では、まず玉将(王)の守りをしっかり固めてから攻める「矢倉(やぐら)」が長らく主流戦法だった。中原誠十六世名人(70)や加藤一二三(ひふみ)九段(77)らが、名人戦などのタイトル戦で名勝負を繰り広げてきた。

 だが最近は、「手数をかけて堅陣を築く間に相手に攻めを許すのは不利だ」という見方が広まり、減少傾向にある。矢倉の新手法「森下システム」を確立した森下卓九段(51)は「以前は、互いにがっぷり四つに組んで戦う矢倉が将棋の王道だった。今は序盤でも、どこからパンチが飛んでくるかわからない時代になった」と話す。

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