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 青森県沖の日本海で8月26日、夜間訓練をしていた海上自衛隊のSH60Jヘリコプターが落下した事故で、防衛省は7日、事故原因について「機長が機体の姿勢をしっかり把握しておらず、搭乗員間の連携も不十分だったことが重なって墜落した」と発表した。「機体に問題はなかった」として、事故後から自粛していた同型機の飛行を8日から再開する。

 事故は8月26日午後10時50分ごろ、竜飛崎の西南西沖で発生。隊員1人が救助されたが、機長の3等海佐を含む3人が行方不明となっている。ヘリは護衛艦せとぎりに搭載されており、発着艦訓練をしていた。

 防衛省は回収したフライトレコーダーを分析。その結果によると、同日午後10時半ごろに発艦した直後、磁気で方位を確認する方位指示器に誤差が出ているという通知が操縦席に表示された。機長は誤差を修正するため、操縦マニュアルに基づき、方位指示器と連動し、機体の姿勢を確認する装置の電源をいったん切って再起動させた。

 電源を切ったことで、この装置と連動している機体の姿勢を維持する機能も低下。機首が上がって速度も落ちるなど機体の姿勢のバランスが崩れた。機長は姿勢を立て直そうとしたが、機体は降下し続けて墜落したとみられるという。

 この間、副操縦士や機体後部の2人の航空士も機体の姿勢や周囲の状況を確認しておく必要があったが、これを怠っていたという。(土居貴輝)