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 ロシア・ウラジオストクを訪問中の安倍晋三首相は7日、ロシアのプーチン大統領、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領とそれぞれ会談した。核実験を実施した北朝鮮に対し、日韓は最大限の圧力強化で一致し、ロシアに歩み寄りを求める姿勢を示したが、プーチン氏は対話による解決を強調。制裁への方針の違いが鮮明になった。

 日ロ首脳会談は約3時間20分間行われた。終了後の2人による共同記者発表で、プーチン氏は北朝鮮の挑発行動について「国際的にもこの地域にも、平和と安全に大きな脅威を与えている」と非難した。そのうえで「核問題をはじめ、朝鮮半島の情勢を解決するためには政治的、外交的な手段しかない。まずは対話を続けなければならない」と強調。「ロシアと中国のロードマップがそのために良い基盤になる」と続けた。北朝鮮の核・ミサイル開発の停止と同時に、米韓に対しても軍事演習の停止を求めた形だ。

 続いて安倍首相は「核実験が地域の平和と安定に対する深刻な脅威であり、グローバルな不拡散体制に対する重大な挑戦であるとの認識で完全に一致した」と語り、国連安全保障理事会での日ロの緊密な連携を確認したと説明。「北朝鮮を最も強い言葉で非難する。このような道を進んで行けば明るい未来はないことを分からせて政策を変えさせる必要がある」と指摘したが、制裁に関する会談での詳しいやりとりは明かさなかった。

 また、日ロ首脳会談では、北方四島での「共同経済活動」について、海産物の増養殖やツアー開発など5分野を優先して取り組むことで合意。11月にベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で再び会談することも確認した。

 これに先立つ日韓首脳会談では、北朝鮮に最大限の圧力をかける方針で一致。石油禁輸措置の実現に向け中ロを説得することを確認した。安倍首相は会談で「これまでとは異次元の圧力を課す必要がある」と述べた。(ウラジオストク=板橋洋佳、中川仁樹武田肇

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