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 「大西洋で史上最強」と言われる超大型ハリケーン「イルマ」がカリブ海を西に進んでいる。ロイター通信によると、これまでに米領バージン諸島などで少なくとも10人が死亡。米東部時間7日夕(日本時間8日朝)時点で、西インド諸島のドミニカ共和国の北にある。米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、10日には米本土のフロリダ半島を直撃し、そのまま縦断する可能性がある。

 イルマは勢力を表す5段階で一番強い「カテゴリー5」で、最大風速は時速280キロに上る。ハリケーンの進路にあったプエルトリコでは3人が死亡。3分の2が停電したという。UNICEF(国連児童基金)は、カリブ地域の子どもたち数百万人が危機にさらされていると発表した。

 NHCによると、米本土到達時には勢力がやや弱まって「カテゴリー4」になるとみられるが、フロリダ州では48時間以内に高潮や洪水が始まると予測されている。一部地域には強制避難の指示が出されており、同州のスコット知事は「州を破壊する可能性がある」「避難命令を無視してはならない」と警告している。

 AP通信によると50万人がハリケーンの進路から避難を始めており、ガソリンが不足。米航空各社は、マイアミなど各都市からの便を増やしている。

 米本土では8月末にハリケーン「ハービー」が上陸。米報道によると少なくとも70人が亡くなり、経済損失は最大1900億ドル(約20兆円)と見積もられている。(ワシントン=香取啓介)