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 米海軍横須賀基地(神奈川県)に拠点を置く第7艦隊所属のイージス艦が相次いで重大事故を起こしたことを受け、米下院で7日、公聴会が開かれた。政府機関を監視する米政府監査院(GAO)の幹部は、任務が増える一方で乗組員の訓練不足が横行していると指摘した。

 第7艦隊のイージス艦フィッツジェラルドは6月、伊豆半島沖でコンテナ貨物船と衝突し、乗組員7人が死亡した。またイージス艦ジョン・S・マケインは8月にマラッカ海峡でタンカーと衝突し、乗組員10人が死亡した。一連の事故を受け、米軍は第7艦隊の司令官を解任した。

 この日示されたGAOの報告書は、海軍に求められる任務が増える一方で、艦船の数は減っていると指摘。訓練不足や勤務時間の増大が、安全に影響を与えているとした。

 GAO幹部は、日本を拠点にする米艦の乗組員の37%が今年6月の時点で必要な訓練を怠っていると証言。「2年前と比べて(訓練不足者が)5倍以上に増えている」とした。

 第7艦隊は北朝鮮情勢や、南シナ海の軍事拠点化を進める中国への対応にあたり、多忙を極める。公聴会で、海軍制服組ナンバー2のモラン作戦副部長は「日本に前方展開する海軍部隊は常に行動しているから、最も訓練と経験を積んでいると考えていた。その考えは間違っていた」と証言した。「我々は乗組員に多くを要求していた。過剰だったかもしれない」と語り、「いかなるすばらしい先端技術や武器も、訓練が伴わなければ意味をなさない」と反省の弁を述べた。(ワシントン=杉山正)