【動画】スノーボードW杯のハープパイプ開幕戦で優勝した戸塚優斗=吉永岳央撮影
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(8日、スノーボードW杯 ハーフパイプ)

 高校1年生の伏兵が、五輪シーズンの開幕戦で番狂わせを起こした。トップ選手を退けて優勝をさらったのは、W杯初出場の戸塚優斗。表彰台の真ん中で「もう、信じられないくらいうれしいです」と笑顔が弾けた。

 前日の予選は「緊張して体が動かなかった」。得点は全体の10位と、経験不足が露呈した。だが、一夜で成長してしまうのが15歳の若さだ。この日は一転、「決勝はベストの滑りをするだけ。だから、突っ込めた」。1本目を85・25点にまとめて3位につけると、「平野歩夢選手がトップだったので、それを超せるように攻めました」と迷わず頂点を狙いにいった。

 三つ目の空中技「フロントサイド900」(2回転半)を、2本目は「1260」(3回転半)に変更。強風が吹く中でも高難度の技を鮮やかに決めて、ライバルたちをねじ伏せた。

 前回のソチ五輪をテレビで観戦し、銀メダルの平野や銅メダルの平岡卓に憧れたという。先輩の背中を一心に追い続けた結果、今大会の優勝にたどり着いた。狙うは、来年2月の平昌(ピョンチャン)五輪。有力候補に名乗りを上げ、「小さい頃からずっと憧れの場所だったので、そこで自分のベストのラン(滑り)を決めて、みんなに見てもらいたい」。自信を込めて言い切った。(吉永岳央)