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 大相撲秋場所は、4横綱のうち3人が不在という異例の形で初日を迎える。8日、3連覇を狙う白鵬が左ひざ痛を理由に休場を表明。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)に対し、「もう少し(調整する)時間があったら」と無念さを打ち明けたという。

 3連覇がかかる白鵬が左ひざを痛めたのは、夏巡業中の8月中旬だ。下旬には稽古を再開したが、ペースは上がらず。今月6日、秋場所前最後の稽古で行ったのは基礎運動や筋力トレーニングだけ。体の張りは戻ってきたものの、間に合わなかった。

 17年ぶりに4横綱が並んだ今年春場所以降、全員がそろって15日間を全うしたことはない。ひとり出場を続けている日馬富士もひじなどに慢性的な痛みを抱えている。先場所は、優勝した白鵬を除く3横綱で計五つの金星を配給した。

 立場が一番苦しいのは鶴竜だろう。今年5場所のうち4場所で休場。土俵に上がった32日間の成績は18勝14敗だ。師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は、「もう長くはない。悔いなくやってほしい」。11月の九州場所には進退がかかる。

 横綱の衰えと新しい力士の台頭が重なって生まれてきたのが4横綱時代だ。過去15例のうち10例で1年以内に幕をおろしている。いまの4横綱は全員が30歳以上。同じ道をたどり始めているのだろうか。(鈴木健輔)