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 二輪車メーカーが、バイクの生産を相次いで打ち切っている。今年に入り、計30車種以上が生産を終えた。人気の車種も少なくないのに、なぜなのか。

 ホンダの原付きバイク「モンキー」は8月末、生産を終えた。1・3メートルほどの小さな車体がかわいいと人気の車種だ。限定500台の最終モデルには、約4万5千件の応募が殺到した。

 埼玉県新座市の自営業、中島好雄さん(69)は毎春、都内でモンキーファンの集いを開いてきた。約6万円で買ったモンキーの改造に200万円ほどかけたこともある。中島さんは「プラモデルのように自分好みにできる。二輪車文化の象徴だったモンキーの生産終了は非常に残念だ」と話す。

 兵庫県伊丹市の自営業、黒木侯次さん(61)もモンキーを11台もつ。傷がついているものもあるが、それも「人生」のような気がして、あえて修理はしない。70歳になったら、モンキーで日本一周をするのが夢で、「モンキーは人生そのもの。時代の流れで仕方ないね……」と惜しむ。

 これほど愛されながらも生産が終わる最大の理由は、9月に排ガス規制が強化されたからだ。国際ルールに合わせ、一酸化炭素などの排出量を従来の半分程度にするよう国の基準が改められた。新たに排ガスの浄化装置が必要になったが、ホンダ二輪広報課の高山正之主任は「規制に対応すると価格を維持できない。『身近なバイク』でなくなるおそれがあった」と明かす。

 排ガス規制は他のメーカーも直…

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