【動画】拉致被害者の地村保志さんと再会した小泉純一郎元首相=清宮涼撮影
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 15年前の日朝首脳会談で拉致被害者の帰国を実現した小泉純一郎元首相が8日、福井県小浜市を訪れ、拉致被害者の地村保志さん(62)と再会した。地村さんは、拉致問題の早期解決を安倍晋三首相に働きかけるよう小泉氏に要望した。

 地村さんと妻の富貴恵さんは、日朝首脳会談の約1カ月後の2002年10月に帰国。子ども3人は、04年5月に再訪朝した小泉氏とともに帰国した。

 この時以来13年ぶりの再会に、両氏は笑顔で握手を交わした。地村さんは「家族一同、元気でやっています。一度お会いしてお礼を言いたかった」と伝え、小泉氏は「お礼を言われる状況じゃない。15年も経ったが、進展がないのは非常に残念だ」と話した。富貴恵さんの兄の浜本雄幸さん(88)も同席した。

 小泉氏は面会後の講演で、当時の日朝交渉を振り返り、「外交には秘密交渉が必要。トップが行けばいいという問題じゃない」と強調。現在の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長について「国際社会から孤立し、耳を貸さない」と指摘し、「日本政府は一日も早く北朝鮮とのつてを見つけ、拉致問題の解決の糸口にしてほしい」と述べた。(清宮涼)