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 パキスタンの汚職捜査機関は8日、7月末に辞任した同国のナワズ・シャリフ前首相(67)について、在任中に資産を隠していたとする汚職の罪で起訴した。裁判の過程でシャリフ氏や同氏が束ねる与党への批判が強まるのは必至だ。

 地元メディアによると、主な起訴内容は、シャリフ氏の娘や息子が租税回避地につくった会社を通じて、英国に複数の高級不動産を持っていたにもかかわらず、資産として報告しないまま隠していた、というもの。娘や息子も同罪で起訴された。パキスタンでは、公職に就く者やその扶養家族が資産の報告を怠ることは汚職罪にあたり、14年以下の禁錮刑が科せられる。

 シャリフ氏に疑惑が持ちあがったのは2016年4月。富裕層の資産隠しを暴いた「パナマ文書」に、シャリフ一家も盛り込まれていた。説明を拒むシャリフ氏に対し、最高裁は今年7月下旬に出した判決で、下院議員資格を無効として同氏を辞任に追い込み、汚職捜査機関にはシャリフ氏を起訴するように命じた。

 シャリフ氏の裁判次第で、与党は来年に予定される総選挙で議席を減らす可能性がある。(イスラマバード=乗京真知

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