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 「9・11」は暴力団捜査の関係者にとって特別な日だ。米国同時多発テロが起きた2001年ではなく、14年に指定暴力団工藤会(本部・北九州市)トップを福岡県警が逮捕した「頂上作戦」の開始日として語られる。「壊滅に向け、組織に打撃を与えた」とある警察幹部はいうが、3年後のいまも工藤会は存続し、住民の不安は消えていない。捜査の現状と課題を探った。

●逮捕後の襲撃なし

 トップの野村悟被告(70)が元漁協組合長殺害の容疑で逮捕されて以降、それまで相次いでいた市民や企業への襲撃事件は起きていない。襲撃は、福岡県暴力団排除条例が施行された10年4月以降に限っても県内で19件あった。「だが不穏な動きがある」と捜査関係者が明かす。

 いま拘置所にいる野村被告らの元へ、工藤会の組員が連日のように通っているという。組織の現状を報告し、指示を仰いでいるとみられる。野村被告ら首脳幹部の無罪を信じている組員が多数いるといい、「組織の指示・命令系統に変わりはない」と捜査関係者は警戒する。

●組織立て直し

 トップの不在を工藤会はどう受け止めているのか。国内に22ある指定暴力団のうち唯一、「特定危険指定」を受けている。このため拠点の総本部(北九州市小倉北区)など5カ所の事務所が使用を制限されている。だが関係者の1人は「何も変わらない。トップ不在の影響はない」と話す。

 福岡県警によると、準構成員を含めた工藤会の勢力は08年末の約1210人が昨年末には約670人と減っている。それでも県内に本部がある五つの指定暴力団の中で最多だ。

 野村被告の逮捕後、工藤会は組…

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