[PR]

 小野寺五典防衛相は9日午前、防衛省内で記者団に対し、北朝鮮が3日の核実験を契機に言及したEMP(電磁パルス)兵器について「唐突感がある」と述べ、実現の可能性に否定的な見方を示した。

 小野寺氏は、北朝鮮の弾道ミサイルに対して大気圏への再突入技術が未完成との見方があることから、「(北朝鮮は)再突入技術がなくても『こんなに怖いものがあるのだぞ』と言っているのだとすれば、唐突感があるとの印象でみていた」と語った。EMP兵器の将来の可能性についても「(自衛隊の)それぞれのレーダーサイトでは自家発電なども準備している」と強調し、十分に対応できるとの見方を示した。

 EMP兵器は核爆発で生じる電磁波を使ってコンピューターをまひさせ、社会インフラに打撃を与える攻撃手法。北朝鮮は核実験当日の労働新聞(電子版)で「戦略目的に応じて高空で爆発させ、広大な地域への超強力EMP攻撃まで加えられる」と主張していた。

 北朝鮮によるEMP兵器をめぐっては、菅義偉官房長官が7日の記者会見で、内閣官房を中心に防衛省や経産省、国土交通省といった通信や交通、電力など重要インフラを所管する省庁で、対策を講じていく考えを示している。(相原亮)