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■てんでんこ:音楽の力18

 ジャズミュージシャンの坂田明(さかたあきら)(72)にとって、岩手との出会いは三十数年前にさかのぼる。山下洋輔(やましたようすけ)トリオから独立して最初のツアーをした1980年以降、2年に1度の東日本ツアーの際は、必ず大槌町の「クイーン」や一関市の「ベイシー」など、県内の老舗ジャズ喫茶やライブハウスを回っている。

 「東北の中でも岩手は特別じゃ」と坂田。何がそこまで彼を惹(ひ)きつけるのか。

 「大槌みたいな漁師町でライブやるとね、80歳ぐらいのばあちゃんが最前列で身体(からだ)揺らして聴いてくれてる。人の濃さが違うんだ。みんなシャイで無口だけど言いたいことはいっぱい持ってる。でも親しくなってもうるさくない。あの距離感が、またいいんだな」

 そんな「惚(ほ)れた土地」を…

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