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 多治見労働基準監督署は8日、岐阜県土岐市で「シリカ等によるじん肺予防講習会」を開いた。硅石(けいせき)を砕いた結晶質シリカの微小な粉末は半導体の絶縁材料などに使われるが、大量に吸い込むとがんやじん肺になる恐れがあり、東濃地域の取扱業者ら約70人が出席した。

 労基署によると、昨年じん肺と診断された県内の患者90人のうち、多治見、土岐、瑞浪、可児4市と御嵩町の患者は55人を占める。全員が窯業(ようぎょう)や土石製品メーカーで働き、総数は年々減っているものの、作業環境の改善が必要だという。

 土岐市の会社で2015年、結晶質シリカの袋詰めを担当していた男性がじん肺で死亡したのを受け、労基署は管内の同業者らの作業環境を調査中。講習会では調査結果を説明し、粉じんの発生抑制や除去、防じんマスクの着用などに加え、定期的なじん肺健康診断実施などを訴えた。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(松下和彦)