[PR]

(9日、野球U18ワールドカップ 日本4―6韓国)

 カナダ・サンダーベイで行われているU18(18歳以下)ワールドカップで9日(日本時間10日)、日本は決勝進出をかけた韓国戦の先発を、今大会救援で抜群の安定感を見せていた田浦(秀岳館)に託した。だが、好結果は出なかった。

 一回無死一塁。三塁側へ転がった送りバントの処理を焦り、間に合わないタイミングで二塁へ送球。さらに送球はそれて、いきなり、二、三塁のピンチを背負ってしまった(記録は犠打野選と失策)。「いつも通り試合に入れていれば。抜けている球もあったし、焦りがあったのかな」と田浦は振り返る。

 その後、内野ゴロで先制を許し、さらに長短打で計3点を失った。二回になっても制球が定まらない。押し出し四球を含め、3四球。マウンドを同じ秀岳館の川端に譲った。

 田浦は川端に「ごめん。任せた」とマウンドを降りる際に言った。川端は「秀岳館コンビやろっ」と答え、ねぎらった。だが、チームにとって、二回途中での降板は誤算だった。

 味方打線は西巻(仙台育英)の適時打や、相手のミスなどで4点を挙げたが、安田(履正社)、清宮(早稲田実)の3、4番には安打が出ず、序盤の失点が大きく響いた。

 この試合の前まで、田浦は救援投手としてフル稼働した。5試合で計12回と3分の1を投げて、自責は0点。得意のチェンジアップを軸に27三振を奪い、日本の投手陣の柱になっていた。しかし、連投の影響は明らかにあった。小枝監督は「疲れていない投手はいないし、無理を承知で起用した」。

 打線が大量得点できず、投手陣の力で接戦に持ち込んでいた日本。大会終盤のカナダ戦、韓国戦とそのツケがきたとも言える。最後は頼みの投手陣が力尽き、悲願の初優勝に届かなかった。(坂名信行)