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 9日に日本選手で初めて男子100メートルで10秒の壁を突破した桐生祥秀(東洋大)は10日、福井市内で快挙達成から一夜明けての思いを語った。「テレビのニュースや新聞の一面になってるのを見て、実感がわいた」と笑顔で話した。

 スマートフォンには昨夏のリオデジャネイロ五輪400メートルリレーで銀メダルを獲得したときを上回る400通以上の祝福メッセージが届いたが、9秒台突入を争ってきたライバルからの祝福には、涙が出そうになったという。「山県(亮太)さんのメッセージを見て感動しました。もし山県さんが先に9秒台を出したとして、自分がこうやって『おめでとう』って送れるかどうか分かんない。高校のときからライバルは山県さんだと思ってるんで、また一緒に競い合っていきたい」と言った。

 今後はどこまで記録を伸ばしたいかと問われると、「伸びしろは、自分の中でも分かんないです。でもホッとしたというより、さらに記録を更新したいなという欲の方が強いです」と語り、9秒91のアジア記録更新にも意欲を見せた。

 日本学生対校選手権の閉会式後には、東洋大の仲間に9秒台を祝して9回胴上げされた。「胴上げは初めてでした。ドキドキしました」と笑っていた。