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 中東5カ国を歴訪中の河野太郎外相は10日、ヨルダンの首都アンマンでサファディ外相と約40分間会談した。河野氏はテロ・治安対策機材のため約10億円の無償資金協力を表明したほか、シリア難民に対し、約3億8500万円の医療支援も伝えた。

 ヨルダンは内戦下のシリアと国境を接し、過激派組織「イスラム国」(IS)の支配地域にも近い。テロに神経をとがらせるなか、シリア難民約66万人を受け入れている。また、ヨルダンは、経済的な理由などで将来に絶望した自国の若者の過激化を防ぐための施策にも力を入れている。

 日本外務省の説明によると、サファディ氏は会談で「雇用を創出することが重要」と述べ、河野氏は「日本政府や日本企業がヨルダン経済の発展に貢献していくことが地域の安定につながっていく」と応じた。

 一方、会談では北朝鮮問題も話し合われた。河野氏は北朝鮮情勢について「大変深刻な状況にあり、国際世界全体の脅威で、状況が一層深刻化している」と強調。国連安全保障理事会が8月に決議した北朝鮮労働者の新規受け入れを禁じる制裁について、中東各国も受け入れ数を減らすよう求めていることを説明した。これに対し、サファディ氏は日本の立場を支持し、できる限り協力すると述べたという。(アンマン=小野甲太郎、渡辺丘)