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 エディオンアリーナ大阪で13日にある国際ボクシング連盟(IBF)スーパーバンタム級の世界戦で王座に挑む同級3位の岩佐亮佑(りょうすけ、27)=セレス=は、「師弟で世界王者」を目指す。ジムのセレス小林会長(44)=本名・小林昭司=は、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級元王者。コンビ歴約14年の集大成のリングだ。

 岩佐は日本人対決で王者の小国以載(ゆきのり、29)=角海老宝石=に挑む。小林会長は「過去最高の仕上がり」と断言。岩佐もうなずき、「会長のボクシングが世界に通じると証明したい」。世界王者だったジム会長が男子の世界王者を育てれば、国内6人目になる。

 小林会長は現役引退後の2003年、千葉県柏市にジムを開設。ほどなくして、近くに住む岩佐が入門した。当時中学2年生だった。アマチュアの名門・習志野高(千葉)に進学すると、高校とジムで練習する日もあるほど打ち込んだ。高校では3度の全国優勝。卒業後にプロ入りした。

 バンタム級でデビューして8連勝し、後に世界王者になる山中慎介の日本王座に挑戦。熱戦の末に敗れたが、評価は高まった。だが、2年前にイギリスでの世界初挑戦で敗れ、どん底に落ちた。減量苦で1階級上げ、再起後に4連勝して今回の挑戦権を得た。

 岩佐はジムで一番の古株になった。「努力する姿も天狗(てんぐ)になった時も見てきた。死ぬまで付き合うヤツだと思っている」と小林会長。大手ジムではないため、岩佐もスポンサー集めなどを手伝ってきた。「会長も2回目の挑戦で世界王者になった。僕もそうなりたい」。岩佐は言った。

     ◇

 13日、エディオンアリーナでは世界戦がもう1試合ある。世界ボクシング機構(WBO)ライトフライ級王者で、元世界王者の畑中清詞会長(50)のジムに所属する田中恒成(22)=畑中=が、同級13位のパランポン・CPフレッシュマート(タイ)の挑戦を受ける。(伊藤雅哉)

■元世界王者がジム会長として世界王者を育てた例

【左から元世界王者、かっこ内は現役時代の獲得タイトル、育てた王者】

花形進(WBAフライ級) 星野敬太郎

大橋秀行(WBA、WBCミニマム級) 川島勝重、八重樫東、★井上尚弥

井岡弘樹(WBCミニマム級、WBAライトフライ級) ★井岡一翔、宮崎亮

畑中清詞(WBCスーパーバンタム級) ★田中恒成

具志堅用高(WBAライトフライ級) ★比嘉大吾

※国内ジムの男子世界王者のみ、★は現王者