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(10日、野球U18ワールドカップ3位決定戦 日本8―1カナダ)

 カナダ・サンダーベイでのU18(18歳以下)ワールドカップの3位決定戦に勝利し、高校生活最後の試合を終えた日本の主将・清宮幸太郎(早稲田実)は、涙目でインタビューに答えた。

 涙の理由を聞かれ、「監督さんにウィニングボールを渡したんですけど、すごい申し訳なかったなって。もう少し打っていれば決勝に進めていたと思うし、世界一にもなれたと思う」。再び、泣き出しそうな声で語った。

 2年半で積み上げた本塁打は111本。「まあ、切りがよかったです。1、1、1で」。今大会も2発を記録した。

 高校生活最後の打席は一度、八回2死二塁で回ってきた。だが、走者が三盗失敗でチェンジ。九回に再び、打席に立った。「最後で、思い切り振ろうと思ったんですけど」

 結果は死球だった。

 気を取り直して二盗を試みた。だが、盗塁は記録されなかった。米国などでは大量リードしている場合の盗塁は、フェアではないと考えられている。

 すっきりとしない形で終わった。それでも、勝って銅メダルを獲得した。清宮は「高校野球をやっていて最後に勝って終われる人ってなかなかいないと思うので、それは幸せかな」と語った。

 注目の進路について、この日は明言しなかった。しっかりと考えて、すっきりした気持ちで答えを出すつもりだ。「まだ決めていない。消去法は嫌なので。やっぱり自分が何をやりたいのか、しっかり見つけて一番いい選択ができればなと思う」。家族との相談について聞かれると「まあ、(両親が)早稲田と慶応なので。やっぱり大学の良さは知っているじゃないですか。まあ、色々な話が……」と言った。

 ただ、大きな夢は持っている。今大会、他国の選手の力やスピードを肌で感じた。「やっぱり、みんな体も大きいし、球も速いしスイングも速い。こういう選手とやっていると楽しいというか、夢がある。こういう雰囲気はすごく好きなので、将来はこっちに来てやりたいなあと思いました」と大リーグへの意欲をのぞかせた。(坂名信行)