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 今夏の全国選手権大会で1大会6本塁打の大会新記録をつくった中村奨成(広陵)は、U18(18歳以下)ワールドカップで苦しんだ。

 10日、カナダとの3位決定戦。七回に意地の中前安打を放った。しかし、大会を通じて25打数3安打。すべて単打だった。

 木製バットで打つ難しさを実感した。金属バットに比べて、木製バットは芯を外せば飛ばない。パワーだけでなく、ヘッドを走らせる技術も必要だ。「芯に当てようと思って、スイングが小さくなった。こんなに思うようにいかなかったのは初めて」と中村。甘い球を逃さず打ちにいくという、思い切りの良さも消えてしまっていた。

 守備機会も減り、途中交代や指名打者での出場もあった。「捕手で座って見る景色とは違って、勉強させてもらった」と振り返った。

 中村はプロ志望を明言している。「悔しかったですね。でも、プロの世界に近い環境でできて、良い経験ができた」と前向きに語った。(坂名信行)