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 沖縄県名護市東部の沿岸で昨年12月、米軍輸送機オスプレイが不時着水を試みて大破した事故について、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官は11日、沖縄県の富川盛武副知事に「操縦士の操縦ミスだった」と説明した。米国からはこの日、日本政府に対し、最終報告書が提供された。

 面談を終えた富川副知事は、在沖米軍司令部があるキャンプ瑞慶覧前で記者団に面談内容を説明した。

 事故原因についてニコルソン氏は「空中給油の際に、(オスプレイが)前に出すぎてしまった。悪天候の影響もあった」と話したという。

 防衛省が公表した米軍の報告書概要によると、オスプレイは、夜間の空中給油訓練の際、操縦士が出力を上げすぎて空中給油機に近づきすぎてしまい、右プロペラが給油管と接触した。その後、バランスのとれた飛行が出来なくなったため、安全な飛行が続けられないとして、不時着水を選んだという。機体の不具合や整備不良が事故原因ではなかったと結論づけている。

 ニコルソン氏は、8月のオスプレイの大分空港への緊急着陸については「エンジンの不具合を示す警告灯が点灯したため」と説明したという。

 富川副知事は「わかりやすい説明を求めたが(問答は)行き違いで終わった。今後の日米同盟を考えると、ちゃんとした説明がないと県民は納得できない」と話した。

 オスプレイを巡っては昨年末の事故以降も、事故や不具合が相次いでいる。今年6月には、米軍伊江島補助飛行場(沖縄県)や奄美空港(鹿児島県)で緊急着陸。8月には、オーストラリア沖で着艦中に墜落し3人が死亡した。(小山謙太郎)