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 人気アイドルグループのコンサートチケットの売却を持ちかけ、代金を振り込ませたとして、徳島県警は11日、京都市に住む中学生の女子生徒(15)を詐欺の疑いで書類送検し、発表した。この事件をめぐっては、女子生徒が愛知県豊田市の専門学校生の女性(21)になりすまし、県警が当初、誤って女性を同容疑で逮捕し、19日間にわたって勾留していた。

 県警によると、誤認逮捕された女性は昨年8月、ツイッターで「『関ジャニ∞(エイト)』の公演に行けなくなった。チケットを譲る」と投稿。女子生徒はこの投稿を見て、「チケットを買いたい」という趣旨のメッセージを送り、女性から連絡先やチケットの情報、口座番号を聞き出した。

 一方で女子生徒はツイッター上で、徳島県に住む高校生と和歌山県の社会人がチケットを欲しがっているのを発見。2人に「チケットを4万円で売る」と持ちかけ、代金計8万円を女性の口座に振り込ませたという。

 さらに女子生徒はこのやりとりのほかに、女性の個人情報を利用してインターネットの転売サイトにチケットを出品。女性に対し、チケットを自分ではなく落札者に送るように指示したうえで、落札額6万5千円から手数料を差し引いた6万1880円を得ていたとみられる。

 結果的に、チケットを持っていた女性は落札者にチケットを送り、計8万円を受け取った。しかし、高校生と社会人の2人は、それぞれ女性に4万円ずつ振り込んだがチケットを入手できなかった。

 三好署は、転売の意思がないのにこの2人に現金を振り込ませたとして、5月15日に女性を詐欺容疑で逮捕。ところが女性は一貫して容疑を否認し、徳島地検は「起訴できるだけの証拠がない」として、処分保留で釈放した。

 女性はチケット転売をめぐる一連のやりとりを記録していなかったが、チケットを送った郵便局で書留の差し出し票を確認して落札者が判明。徳島地検から捜査の不備を指摘され、県警が転売サイトに照会したところ、女子生徒が浮上した。調べに対し、女子生徒は容疑を認めているという。

 三好署の西岡寿典署長は会見し、「犯人でない方を逮捕してしまい申し訳ない。女性には心からおわびします。今回の事案を重く受け止めて緻密(ちみつ)かつ適切な捜査をより一層徹底して再発防止に努めたい」と話した。(三上元、中村律)