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 メキシコで7日深夜に起きたマグニチュード(M)8・1の巨大地震は、震源に近い同国南部のオアハカ州やチアパス州で最大の被害をもたらした。両州は先住民が多く、発展から取り残された貧しい地域で、家を失った住民は途方に暮れている。11日までに確認された死者は91人。1万人以上が死亡した1985年の地震を大幅に下回るが、復興への道のりは険しい。(ウニオンイダルゴ=田村剛

■最も貧しい農村を直撃

 「私たち農民はその日暮らしの生活で貯金なんてない。とても家なんて建て直せない」。オアハカ州の小村ウニオンイダルゴ。地震で自宅を失った農業ソニア・ロペスさん(49)は、深くため息をついた。「ただでさえ貧しいのに、これからどうすればいいのか。支援なしで私たちが地震から立ち直るのは難しい」

 村の住民の多くはトウモロコシを育てたり、ヤシの葉で民芸品を作ったりして生計を立ててきた。生活には先住民文化が色濃く残る。住民同士の会話はスペイン語ではなく先住民が使うサポテコ語だ。高齢女性のほとんどは色鮮やかな民族衣装をまとう。

 村には、れんがを積み上げただけで、柱がない伝統的な建築方法の家が多い。こうした家々の多くが、今回の地震で倒壊した。全壊を免れても、天井が落ちたり、大きなひびが入ったりした建物も多い。住民によると、同村だけで少なくとも8人が死亡したという。

 メキシコ統計地理情報院によると、先住民の言語を話す人の割合は、オアハカ州で約34%、チアパス州で約36%。メキシコは貧富の差が激しく、この2州の州内総生産は首都メキシコ市の約10分の1だ。特に両州の農村部の人々は貧しい生活から抜け出せずにいる。

 ウニオンイダルゴでは、地震発生から3日経っても救助隊は到着せず、電気と水のない生活が続く。州都オアハカ市から水や食料などの救援物資を運んできたボランティアのイビ・カリジョさん(39)によると、地震で大きな被害を受けながら、十分な支援が届かない村が、ウニオンイダルゴ周辺には多数あるという。

 「今回の地震はメキシコで最も…

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