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 名古屋市科学館(中区)所蔵の蒸気機関車(SL)の行き先が宙に浮いている。今は大阪のボイラー会社が保管しているが、あおなみ線で走らせたい河村たかし市長と、科学館に戻したい市教育委員会とで意見が対立しているからだ。決断の期限は半年後に迫る。

 SLは1904年に独ハノーバー社が製造した「B6形」。68年に科学館に贈られ、同館で屋外展示されていた。市教委が昨年9月、モーターで動輪を回す様子を見せる「動態展示」が可能か調べるため、SLの復元を多数手がける「サッパボイラ」(大阪市)に運び入れた。調査は今年3月までに終わったが、搬入から1年となる現在も同社の倉庫に置かれたままだ。

 科学館は「どんな仕組みで車輪が動くのかを子どもたちに見せられる」と、SLを同館に戻して動態展示するよう希望している。

 これに「待った」をかけているのが河村氏だ。名古屋駅と名古屋港・金城ふ頭駅とを結ぶあおなみ線でのSL定期走行が持論で、科学館での展示案を「集客のセンスがない」と批判している。

 河村氏は「本物のSLが大都市…

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