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 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は11日、理事会後の記者会見で、北朝鮮について「外交的な解決による平和を欲している。すべての国と同じように扉を開いている」と述べ、平昌冬季五輪への参加を歓迎する意向を示した。国連安全保障理事会はこの日、北朝鮮の核実験を受けて制裁決議を採択したが、バッハ会長は国連総会が古代五輪の伝統にのっとり、「五輪停戦」の決議を採択することを希望した。

 北朝鮮情勢が悪化すれば、安全面を考えて大会をボイコットする国が出る可能性については「問題には感じていない。朝鮮半島に外交と平和が訪れることを願っている」と楽観視した。

 また、国際スキー連盟のカスパー会長は「今は推移を見守るしかない。開催が半年後に迫る中、代替都市での開催は非現実的だ」と説明。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が6月に提唱した南北統一チーム構想には「今の両国の関係を考えれば、そのような機運はなくなったとみるのが自然だ」と語った。

 この日の理事会で準備状況を報告した平昌大会組織委員会の李熙範(イヒボム)会長も、代替都市での開催構想を否定。「スポーツはスポーツだ。五輪精神に基づき、10月24日はギリシャで聖火の採火式も行う。開催に向け、完璧な警備を用意できる」と語った。李会長によると、北朝鮮はフィギュアスケートや、スピードスケートのショートトラック、距離スキーで参加可能性があるという。欧州での国際大会に参加することを前提に、「その後にIOCと話し合いたい」とした。(リマ=遠田寛生、稲垣康介