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 群馬、埼玉両県の総菜店で買ったポテトサラダを食べた人が、腸管出血性大腸菌O157に相次いで感染し発症した問題が起きてから約1カ月。感染が確認され、入院した患者は全員快復し、既に退院しており、営業を自粛していた総菜店は営業を再開した。しかし、いまだ感染源の特定には至っていない。

 この問題では、総菜店「でりしゃす」の六供店(前橋市)と籠原店(埼玉県)が保健所から各3日間の営業停止処分を受け、2店を含む系列全17店舗が8月下旬から自主休業していた。保健所が店に検査し、衛生管理状態を確認した結果、営業再開に問題ないと判断した。

 17店舗は7日、2週間ぶりに営業を再開。全店で厨房(ちゅうぼう)は改修工事され、専用調理室も新設された。サラダ類はパック詰めで販売し、量り売りされる総菜のトングやスプーンは、使うたびに回収ボックスに入れてもらうようにした。アルコール消毒液の設置場所も増やした。

 客からは早い再開を望む声や「原因がわからないのにオープンするのか」との声もあったという。店を運営するフレッシュコーポレーション(太田市)管理部マネジャーの広谷直也さんは「より一層の衛生管理の徹底を図りたい」と話す。

 ただ、感染源や経路は明らかになっていない。各保健所は販売店舗や加工会社などを調べたが、食品サンプルや調理施設、従業員からO157は検出されなかった。前橋市保健所は、ポテトサラダ以外のものを食べて感染した人もいた市内の店舗で、総菜に使われた野菜などの原材料も調べている。県は給食を出す学校などの施設で、手洗いや調理での加熱などの感染対策を徹底するよう市町村長などに通知を出した。

 厚生労働省によると、両県を含む計11都県の患者からも、同じ遺伝子型のO157が検出されていた。いずれも「VT2」と呼ばれる毒素を出すタイプで、関東近県以外にも、滋賀、三重、香川各県の患者から検出された菌が遺伝子型まで一致したという。県などはVT2の感染者らに、接触した動物や水遊びをしたプールや川の場所など詳しく聴いている。(上田学、上田雅文)

■感染源の特定難航、なぜ? 専門家に聞く

 食の問題に詳しい消費者問題研…

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