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 指定暴力団工藤会が市民を襲撃したとされる一連の事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)罪などに問われた元工藤会系組幹部、中田好信被告(42)の公判が12日、福岡地裁で結審した。弁護側は最終弁論で改めて殺意を否認し、傷害罪にとどまると主張した。判決は12月15日。

 弁護側は、中田被告が実行役とされる2012年の福岡県警元警部銃撃事件について「組幹部からの指示で足を狙っており、殺意はなかった」と指摘。14年の歯科医刺傷事件も「傷のほとんどが致命傷に至らない浅いものだ」と主張した。

 これらの事件が工藤会トップの野村悟被告(70)の指揮命令に基づく組織的犯行とする検察側の主張については「野村被告自身が積極的に関与した形跡は見当たらない」と反論した。

 検察側は4日の論告で、凶器の殺傷能力や負傷した部位などから殺意があったとして、中田被告に無期懲役を求刑した。