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(12日、DeNA3―1広島)

 この日の試合前、ラミレス監督が選手に求めたのは集中して戦う姿勢だった。野手には「一打席も無駄にするな」と呼びかけ、投手には「誰が打席に立っても甘く見ないこと」と念押しした。「Aクラスのチームなんだ。誇りを持って戦おう」。そう鼓舞して選手を勝負に送り出した。

 阪神に連夜のサヨナラ負けを喫するなど4連敗で巨人にゲーム差なしに迫られ、首位広島との3連戦。初戦を任されたウィーランドが窮地を救った。

 「大事な一戦。決め球の質にこだわって投げたい」と上がったマウンドで、追い込んでからすごみが増した。一回は外角いっぱいの直球で田中、菊池を連続で見逃し三振。五回も田中、菊池を三振で仕留めた。

 右ひじには大リーグ時代に受けた大手術の生々しい傷痕が残る。「小さな違和感が大けがにつながる」と体のケアは欠かさない。整体師の妻、ベスさんのマッサージも受け、後半戦は負けなしの5連勝で助っ人の球団新記録となった。

 残り15試合、2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出へ正念場が続く。過去10年、一度もCSを逃したことのない巨人が13連敗から復調し、菅野、マイコラスを軸に地力を発揮してきたのに対し、DeNAは救援陣が崩れる試合が増えており、先発陣も含めた投手の踏ん張りが欠かせない。そんななかで結果を出し、ウィーランドは「チームに勝利の流れを引き寄せられた」と喜んだ。(波戸健一)

 ○ラミレス監督(D) 連敗脱出。「他のチームのことは考えず、自分たちに集中して1戦1戦を勝負していくだけ」

 ○倉本(D) 二回1死満塁で2点適時打。「三振だけはしたくなかった。迷うことなく、粘って打てた」