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 胆道閉鎖症の井口陽夏乃ちゃん(2)は生後6カ月で生体肝移植手術を受けることになった。移植には脳死移植と生体移植があるが、脳死による臓器提供は移植希望者に比べて圧倒的に少ない。両親は「脳死移植は親がドナーになれない子のために」と考えた。

 主治医の国立成育医療研究センターの笠原群生さん(51)は「大丈夫」と言い続けた。「(移植医の)僕の所には最後に来る。生まれてからずっと悩んできた家族が少しでも希望を持てるように」と願うからだ。5年生存率は90%を超え、全国平均より高いという裏付けもあった。

 夫婦の間では、どちらが臓器提供するか決められずにいた。陽夏乃ちゃんとABO血液型が同じなのは、母親の幸司(ゆきじ)さん(33)だった。ただ、2人とも脂肪肝を示す数値がでており、減量しないと臓器提供ができない。「(夫より)私がやせた方が早いし、できるだけ拒絶反応のリスクを避けたい」と思った。また、幸司さんには「私が健康に産めなかった」という思いもあった。

 2015年11月、母子で地元の4カ月健診に出かけた。初めて同じ月齢の子と一緒になった。「みんな、めっちゃ白かった」。陽夏乃ちゃんは病気が進行し、肌や目が黄色がかり、おなかが出ていた。

 12月、幸司さんが肝臓を提供…

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