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 日本ハムの大谷翔平が今季終了後、ポスティングシステム(入札制度)での大リーグ挑戦の意思を固めた。13日、複数の関係者が明らかにした。シーズン終了を待って、本人と球団側が正式に話し合う。プロ入りから5年。投手と打者の両方を極めようとする23歳が、新たな舞台へ進む。

 昨季の契約更改交渉で、球団側は大谷に「大リーグへの移籍を望む場合は意思を尊重する」と伝えており、早ければ今オフのポスティング移籍を容認していた。吉村浩ゼネラルマネジャー(GM)は、13日、「状況は昨季の契約更改時と変わっていない。本人と話すのはシーズン後」と説明。大谷は無言で札幌ドームから引き揚げた。

 複数の関係者によると、大谷が最終的に意思を固めたのは最近になってからだという。昨秋は右足首痛を発症。今季4月のオリックス戦(京セラ)では左太もも裏の肉離れで、6月22日まで戦線を離脱していた。

 さらに今年からの大リーグの労使協定では米国、カナダ、プエルトリコを除く25歳未満、プロリーグ所属6年未満の外国選手が大リーグに移籍する場合は、契約金が制限され、最初はマイナー契約しか結べない。

 故障明けでもあり、周囲には「25歳まで待っては」との声もあったが、現在、打者として打率3割4分6厘、7本塁打。投手の調整も順調なことも、決断を後押ししたとみられる。

 現在のような投手、打者の「二刀流」での起用を大リーグの各球団が認めるかは不透明だが、大谷は投手としても打者としても実力を評価されている。5月はレンジャーズとドジャースの球団幹部が、千葉・鎌ケ谷にある日本ハムの2軍施設を相次いで訪れ、リハビリ中の大谷を視察した。

 今季2度目の先発だった8月31日のソフトバンク戦は、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMら計14球団22人、今季初勝利を挙げた12日も計16球団32人のスカウト、編成担当者が投球を見守った。(山下弘展)