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 熊本地震で被災し解体工事が進む国重要文化財、阿蘇神社の楼門から13日、「阿蘇神社」と書かれた扁額(へんがく、幅約1・54メートル、縦約3・2メートル)が取り出された。門の正面に掲げられていたもので、地震によって崩れた楼門の下に残っていた。

 神社はこの日、扁額とともに解体作業の現場を公開。神社や文化財建造物保存技術協会の担当者によると、昨年秋から始まった解体は部材を一つひとつを手作業で取り出しながら、6割ほどまで進んだという。12日までに屋根の骨組みなどの大きな部材を搬出したため、ようやく扁額を取り出せるようになった。

 工事の完了は2022年度の予定で、再建には扁額も含め、可能な限り同じ部材を修復して使う。池浦秀隆権禰宜(ごんねぎ、文化財担当)は「大変困難な解体工事だが、関係する人々の努力でようやくここまで来たと思います」と語った。(後藤たづ子)