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 頸椎(けいつい)の手術で療養していた人間国宝の落語家柳家小三治さん(77)が13日夜、岐阜県多治見市で開いた落語会で、約1カ月ぶりに高座に復帰した。

 弟子の柳家三三(さんざ)さん(43)との親子会で「粗忽(そこつ)長屋」を披露。1時間近く高座を務めた。代名詞になっている落語の導入部の長いマクラも健在。「戻って参りました。みなさんの前できちんと紋付きを着てお話できるのは、期待はしていたが、実現は不可能だろうと思っていた」と切り出すと、会場から「待ってました」と声援が飛んだ。

 演目の終了後には、開演前に観客が一言ずつ書いた激励のメッセージカードが、壇上で三三さんから手渡された。思いがけない計らいに、小三治さんは「本当に驚きました。100歳まで生きて、みなさんにお話を聴いてもらいたいです」と頭を下げた。