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 両目の見えない選手が、全米大学フットボールのリーグ戦に出場を果たした。両チームの申し合わせで接触プレーこそ自粛されたが、全米ランク5位、南カリフォルニア大(USC)の20歳の選手が起こした奇跡は全米に伝えられた。

 2日のウェスタンミシガン大戦の第4クオーター残り3分。USCがタッチダウン(TD)を奪い48―31と点差を広げた直後、その男にお呼びがかかった。「いくぞ」。ジェイク・オルソン(2年)は仲間の肩に手を置いて、引かれるようにフィールド内へ。

 TD後はPAT(ポイント・アフター・TD)と呼ばれる追加の得点機があり、ランかパスなら2点、キックなら1点を得る。キックの際は7ヤード後方に球を置いてキッカーが蹴る。オルソンは攻撃の最前列中央で股の間から球を運ぶ役目の「スナッパー」を担う。

 プレー直前、相手の監督が選手に言った。「これからやろうとしていることは試合より大事なことだ」。本来なら守備陣はキックを阻もうと攻撃側に体当たりするが、接触はなし。オルソンのけがのリスクを考えた両監督が取り決めを交わし、リーグや全米大学体育協会などに事前に報告し、この1プレーを実現させた。

 自らのスナップが起点となり、…

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