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広島カープOB・衣笠祥雄さん(70)

 去年も今年も、セ・リーグのほかの5球団は自分のところの立て直しに必死。広島だけが普通に野球をやった結果の連覇だった。

 僕らの連覇を振り返ると、1979年に2度目の優勝を経験して、80年の2月1日にキャンプに入ったとき、球場にチャンピオンフラッグがあるのを見て、「もう1年勝たないと本物じゃない」と思った。

 あの2年は僕にとって32、33歳で一番難しいところ。体の馬力が落ちてきてね。でもチームに助けてもらった。強かったから「いままで一緒にやってきたんだから、何としてもチームの役に立ちたい」と。野球観が変わった2年だった。

 抑えに江夏がいたのが大きかった。ヤツが来て、投手陣の最後のワンピースが決まった。79年の日本シリーズは「江夏の21球」で有名だけど、いまとなっては近鉄の西本監督がなぜスクイズに出たんだろうって考える。スクイズ失敗で大毎の監督を辞めた人が、そこまで追いつめられたのかな。野球って残酷だ。

 メンバーが若いから、広島は来年、初の3連覇も十分に可能性があると思う。日本シリーズで万全のソフトバンクと対戦してほしい。「強さとは何か」が勉強できるから。そしたら、勝っても負けても3連覇につながると確信してます。

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