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科学の扉

 特徴的な輪を持つ土星を、13年にわたり観測してきた探査機「カッシーニ」が15日、土星の大気圏に突入して役目を終えた。輪や衛星の詳細に迫り、衛星エンケラドスでは地球外生命につながる発見を成し遂げた。これまでの軌跡を振り返る。

80億キロの旅、最後は土星に

 土星探査機カッシーニは1997年10月、米フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関などが計約4300億円を投じた計画で、探査機の名前は、17世紀に土星の4つの衛星を発見したイタリア生まれの天文学者が由来。電波やプラズマ波の測定器など10種以上の観測機器のほか、分離して着陸する直径約2メートルの小型探査機「ホイヘンス」を搭載していた。

 2004年7月、カッシーニは地球から約14億キロ離れた土星の軌道に入り、同年12月にホイヘンスを分離。ホイヘンスは05年1月に土星最大の衛星タイタンの大気圏に突入し着陸に成功した。ホイヘンスは、メタンの雲や巨大な湖、河川のような地形を撮影し、タイタンでメタンの雨が降って湖ができ、蒸発して雲ができるという循環が起きていると裏付けた。

 その後カッシーニは、本格的な観測を開始。当初08年までだった運用を2回延長し、王冠のように広がる南極のオーロラや、北極にある巨大な六角形の台風、土星を取り巻く輪の様子などを詳しく観測した。燃料切れが間近に迫った今年4月、土星と最も近い輪の間をくぐり抜ける軌道に入り、土星の近くを回りながら大気の成分などを調べていた。

 カッシーニに積まれたプルトニ…

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