[PR]

 ロシア全土で10日ごろから、学校や駅、商業施設などに「爆発物を仕掛けた」と脅迫する電話が相次ぎ、連日、数万人規模で避難する騒ぎとなっている。13日にはロシアを訪問中の公明党の山口那津男代表も巻き込まれた。2001年9月11日に起きた米同時多発テロを想定した当局の訓練だとの情報もあるが、今のところロシア政府は表立った反応を示していない。

 山口氏はモスクワ国際関係大学を訪れた際、学生らとともに避難した。タス通信によると、13日はモスクワだけでも100件以上の脅迫電話があり、爆発の恐れがあるとして5万人以上が避難。いずれも爆発物は見つかっていない。一部について、当局は「電話は同時にかかってきた」と、組織的な犯行の可能性を示唆した。

 脅迫電話は10日ごろから始まり、極東から西部まで全国に広がった。12日も全国22都市の205施設で4万5千人以上が避難していた。ロシア・メディアによると脅迫電話の多くが国外からで、自動のシステムでかけているようだ。

 ただ、何らかの要求があったのか分からないうえ、これだけの規模の事件としては政府の反応も鈍い。ネットメディアでは「ロシア内務省の職員が、米同時多発テロを想定した大規模訓練だと話した」という情報も流れている。(モスクワ=中川仁樹