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 「加熱式たばこ」という商品が日本でも本格的に売られ始めた。たばこ会社は「有害物質削減」をうたうが、ニコチンへの依存が続くだけだ、との指摘もある。受動喫煙対策がなかなか進まないなかで出てきた新商品をどうみればよいのか。

■ましな代替品 大島明さん(大阪国際がんセンター特別研究員)

 1980年代から禁煙治療に携わってきました。紙巻きたばこから、より害の少ない「加熱式たばこ」への移行を社会的に容認し、やめたくてもやめられない喫煙者に提示していくことは十分あり得ると考えます。公衆衛生の分野には、「ハーム・リダクション(害の低減)」という考え方があるからです。

 たとえば英国では、薬物注射の回し打ちで感染症が広がった際、薬物の撲滅に固執せず、感染拡大を食い止めるために注射針の無料交換を実施しました。現実的な対応で実を取る手法です。たばこのニコチン依存症の場合、わざわざ禁煙外来を訪れた人でも、1年後の成功率は約3割。満足感が得にくいニコチンガムなどと違い、葉タバコを使い、喫煙類似動作も伴う加熱式たばこは有効な代替品になり得ます。禁煙できない人が悪いのだと突き放さず、別の道を示すのが公衆衛生だと考えます。

 業界大手のフィリップ・モリスは、加熱式たばこの蒸気は紙巻きたばこに比べて有害物質が平均9割以上、少ないと発表しています。また英国の研究者の最近の推計では、平均的ユーザーの生涯発がん確率は、紙巻きたばこよりも加熱式たばこの方が2ケタ近く小さい。まだデータは少ないですが、少なくとも紙巻きたばこより健康への害ははるかに少ないと思われます。

 周囲への害も、非常に少ないと…

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