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 水戸芸術館(水戸市)の職員が、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の作品を無断で改変し、ツイッターで同館を宣伝する内容の投稿をしていたことが14日、朝日新聞の取材でわかった。著作権侵害の可能性を外部から指摘され、同館は投稿を削除した。

 問題になった投稿は「こち亀」の8コマの絵の中に、同館のシンボルであるタワーの写真計10枚を合成した画像。同館では昨年10月にタワーのライトアップを始めており、職員が「多くの人に魅力を伝えたかった」と独断で公式アカウントで投稿したという。

 同館から経緯の説明や謝罪を受けた出版元の集英社は取材に「著作者の権利を守るために、その都度、適切な対応は行っておりますが、個別の案件についてはお答えいたしかねます」としている。著作権に詳しい中谷寛也弁護士は「個人であっても出版された漫画に無許可で手を加えてネットに投稿し、公衆の目にさらす行為は、著作権法違反の可能性がある」と指摘している。

 同館の公式アカウントでは14日、「今後は著作権者の権利保護に十分留意し情報発信をしてまいります」と投稿した。「こち亀」は昨年9月に長期連載を終了したが、今月16日発売の「週刊少年ジャンプ」で約1年ぶりに新作が発表される予定という。

 水戸芸術館は、水戸市の外郭団体である公益財団法人水戸市芸術振興財団が運営。館長を務める小澤征爾さん指揮の音楽公演のほか、演劇や美術展を開催している。(佐藤仁彦