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 国際自然保護連合(IUCN、本部・スイス)は14日、絶滅の恐れがある動植物をまとめた「レッドリスト」の最新版を発表した。世界の8万7967種を評価し、約3割の2万5062種を絶滅危惧種とした。アフリカに生息する草食獣、ウシ科のアンテロープの仲間や、北米で見られる落葉樹のトネリコなど、「広く分布し安全だと思っていた種でさえ、切迫した絶滅の危機に直面している」と指摘した。

 世界最大のアンテロープ「ジャイアントイランド」は、これまでの「軽度懸念」から「絶滅危惧2類」へ悪化した。個体数は1万2千~1万4千頭と推計される。ほかにも、スポーツブランドの起源となった「リーボック」が「準絶滅危惧」となるなど、5種のアンテロープで生息環境の劣化や狩猟、武力衝突によって絶滅リスクが高まった。

 北米に広く分布したトネリコ5種は、絶滅の恐れが極めて高い「絶滅危惧1A類」になった。外来種のタマムシの食害で枯死している。オーストラリア・クリスマス諸島固有のアブラコウモリの仲間の1種は2009年8月以降に確認できず、「絶滅」と判断された。外来種による捕食や病気の可能性などが考えられるという。(戸田政考)