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 中京病院(名古屋市南区)は13日、生まれつき重い心臓病の乳児に心臓バイパス手術を実施し、成功したと発表した。この病気では心臓移植でしか救命の報告がなく、病院によると、バイパス手術で救命できたのは初めてという。

 患者は愛知県内に住む生後4カ月の男児。男児は、生まれつき全身から心臓に戻ってきた血液を肺に送る動脈が閉じており、さらに心臓の筋肉に酸素を送る血管「冠動脈」も左右両方が閉じている病気だった。

 男児は5月、生後41日で、冠動脈に酸素の多い血液を送れるよう、人工血管をつなぐ心臓のバイパス手術などを受けた。術後の経過は良好で心臓の機能は改善、9月13日に退院した。

 中京病院の大橋直樹・中京こどもハートセンター長(小児循環器内科)は「これまで心臓移植しか手立てがなかった病気に対して、手術で命をつなげることができた。今後、新たな治療の選択肢になりうる」と話している。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(月舘彩子)