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 セ・リーグ連覇に王手をかけた広島。本拠地での優勝決定なら1991年以来、26年ぶりの歓喜となる。当時の優勝に向けた戦いぶりはどのようなものだったのか。

 89年の就任当初は「攻撃野球」を掲げた山本浩二監督だったが、3年目のシーズンとなったこの年は一転して「守りの野球」を貫いた。5月に一度は首位に立ったが6月に失速。8月7日には首位中日に6ゲーム差をつけられたが、じわじわと追い上げる。そして、9月10日からの中日戦に3連勝し、再び首位に躍り出た。

 優勝を決めたのは10月13日に広島市民球場で行われた阪神とのダブルヘッダー第2戦だった。一回に西田の右前適時打であげた1点を、佐々岡と大野の零封リレーで守り切った。5年ぶり6度目のセ・リーグ優勝で、本拠地での優勝は12年ぶりのことだった。この試合、現監督の緒方孝市は、試合途中から右翼の守備に就いている。

 この年は2年目の佐々岡真司が17勝をあげ、セ・リーグの最優秀選手・最優秀防御率・最多勝・最優秀投手に選ばれた。抑えに再転向した大野豊は14試合連続セーブの日本記録。2年目の前田智徳や江藤智ら若手と、達川光男や北別府学、山崎隆造らベテランが一丸となったシーズンだった。