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 国土交通省は15日、車検切れの車を路上で瞬時に判別し、その場で取り締まるための新システムを公開した。持ち運べるカメラでナンバーを読み取りパソコンでデータを照合。車検切れの場合は警察と一緒に取り締まる。今月末から全国5カ所で実証実験を始め、来年度の本格導入を目指す。

 この日は、国交省の駐車場で模擬取り締まりを実演。カメラの前を車検切れの車が通ると、連動するパソコン画面が赤くなり「HIT」(ヒット)と表示、少し先で待ち構えた係員が車を停止させた。実際に警告を受けた車は公道を走れなくなり、運転者はレッカー車を手配するなどしなければならない。

 国交省によると、2016年度末時点で車検の対象となる車やバイクは全国に約8千万台あり、うち約500万台が車検を受けず、廃車の手続きも取っていない。放置されているケースが多いが、推定で約20万台が公道を走っている。

 これまで国交省は、一部の幹線道路にカメラをつけ、ナンバーから車検切れの車を割り出し、所有者にはがきで警告してきた。だが応じない場合もあり、その場での取り締まりに乗り出すことにした。無車検での走行は道路運送車両法違反で、6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金の対象となる。実証実験を行う場所や日時は非公表。(伊藤嘉孝)