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 小池百合子・東京都知事は最近、「アウフヘーベン」という言葉を多用する。衆院選に向けた新党結成でも、築地か豊洲かで揺れた市場移転問題でも「アウフヘーベン」しているらしい。それって何?

 「希望の党」結成と代表就任を発表した25日の記者会見。若狭勝氏や細野豪志氏ら複数の国会議員が動く中、今後、小池氏自ら新党をめぐる調整や交渉に乗り出すのか問われると、「アウフヘーベンする。辞書で調べてください」。

 築地か、豊洲か、市場移転で知事の判断に注目が集まった6月にも、「文芸春秋」7月号で、「築地市場の改修案も市場問題PT(プロジェクトチーム)から出され、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の様相を呈しているが、ここはアウフヘーベンすることだ」。この直後の会見で、アウフヘーベンを使った意図や意味を問われると、「いったん立ち止まって、より上の次元にという、日本語で『止揚』という言葉で表現されます」と説明。市場移転をめぐる様々な調査や報告書が出たことを挙げ、「全部含めてどう判断するか、そのための『アウフヘーベン』が必要だということを申し上げた」。

 アウフヘーベンはドイツ語らしい。ドイツ大使館にローベルト・フォン・リムシャ公使を訪ねた。公使によると、「小池氏は哲学者ヘーゲルが提唱した『止揚』の意味で使ったのだと思うが、そうした使い方は一般のドイツ人はあまりしない」のだという。

 ドイツ語の一般的な意味は「持…

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