[PR]

 東京や大阪などのクリニックで他人の臍帯血(さいたいけつ)を使った再生医療が無届けで行われていた事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部は15日にも、再生医療安全性確保法違反の疑いで逮捕した販売業者について、詐欺と横領の疑いで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 今回の事件では、臍帯血保管販売会社「ビー・ビー」社長の篠崎庸雄(つねお)容疑者(52)ら計6人が、東京や大阪などのクリニックで計10回、共謀して他人の臍帯血を無届けで移植したとして、8月27日に再生医療安全性確保法違反の疑いで逮捕されている。

 今回の捜査で無届け移植に使われたことが判明した臍帯血は、元々は民間臍帯血バンク「つくばブレーンズ」(茨城県つくば市)で保管されていた。同社が2009年に破産したのに伴い、株主だった篠崎容疑者に千数百検体が渡り、一部がビー・ビーから仲介業者を経由して販売された。

 捜査関係者らによると、篠崎容疑者は、自分の赤ちゃんのためにつくばブレーンズに臍帯血を預けていた産婦らに対し、販売目的だったにもかかわらず「医学の発展に使う」などと説明し、所有権を放棄させた疑いがあるという。

 また、合同捜査本部は昨年11月、篠崎容疑者のビー・ビーを家宅捜索して臍帯血を押収。一部を鑑定に回し、残りはそのまま保管を命じたが、篠崎容疑者はそれらの臍帯血を無断でクリニックに提供した疑いがあるという。