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 プロ野球阪神の安藤優也投手(39)が15日、今季限りでの現役引退を表明した。兵庫県西宮市内で記者会見し、「今年は思うような球が投げられず、戦力になれていない。若い投手も成長している。総合的に判断して決断した」と理由を語った。今後は未定。これまでの通算成績は77勝66敗11セーブ、防御率3・56。

 安藤は大分県出身。大分雄城台高から法大、トヨタ自動車を経て、2001年秋のドラフト自由枠で阪神に入団した。即戦力として、プロ1年目から登板。03年にはリリーフ、05年には先発としてチームのリーグ優勝に貢献した。08年からは3年連続で開幕投手を務め、近年は再びリリーフに転向。13年から4年連続で50試合以上を投げ、ブルペンを支えたが、今季はここまで1軍での登板機会がなかった。

 本人がプロ16年間の「原点」としてあげる試合が、ダイエー(現ソフトバンク)と戦った03年日本シリーズの第1戦。九回、内角への速球をサヨナラ打された場面だ。「(捕手の)矢野さんのリードに首を振って、打たれた。その後の野球人生を変えてくれた1球」。その後は、右打者の外角への正確無比な制球力を武器に、長く1軍で活躍した。

 2軍暮らしが続いた今季も「貴重な1年間」ととらえている。「若手と一緒に練習して、野球に対する姿勢を考えさせられた」と安藤。「優勝を味わい、日本一を成し遂げて、強いタイガースを築いてほしい」と成長著しい後輩たちに、エールを送った。