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 世界遺産・東寺(南区)の子院・観智院(かんちいん)に伝わる名宝を紹介する秋期特別公開「東寺観智院の歴史と美術―高僧と名宝―」が20日、東寺宝物館で始まった。

 観智院は1359年に上棟された。真言宗の学僧・杲宝(ごうほう)によって開かれ、東寺の教学研究の中心となった。杲宝は仏教経典の収集や書写に努め、東寺の総合的な寺誌「東宝記(とうぼうき)」を編纂(へんさん)。集めた経典類は「東寺観智院金剛蔵(こんごうぞう)聖教類(しょうぎょうるい)」と呼ばれ、国重要文化財となっている。観智院には経典類のほかに仏画、仏具なども数多く伝えられ、江戸時代に修理されて今日に受け継がれている。

 今回の展示は、桃山時代に再建された書院造りの建物である国宝・観智院客殿の修理が昨年完了したことを記念して企画。観智院客殿棟札(むなふだ、国宝)、東宝記(国宝)、印の結び方を図示した重要文化財の「蘇悉地儀軌契印図(そしつじぎきげいいんず)」(前期展示)など58件78点を出展する。

 前期は10月23日まで、後期は10月24日~11月25日。期間中、一部展示替えがある。午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。無休。拝観料は大人500円、中学生以下300円。問い合わせは同館(075・691・3325)へ。(大村治郎)