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 「北海道」命名から2018年で150年目を迎えるのを機に、「工都・室蘭」の礎を築いた実業家、井上角五郎(1860~1938)の再評価に取り組む人がいる。室蘭市で郷土史を研究する伏木晃さん(75)。井上の伝記を昨年執筆し、没後80年となる来年に向けてさらに盛り上げようとしている。

 井上は広島県出身で、福沢諭吉の書生となり慶応義塾で学んだ。1880年代に朝鮮政府の顧問となり、新聞発行を通じてハングル普及に尽力した。衆議院議員も35年にわたって務めた。

 1893年、北海道炭礦汽船(北炭)の専務に就任。「民間による製鉄事業こそが近代産業の基幹」と考え、道内産の石炭と噴火湾岸の砂鉄による製鉄事業に進出した。

 当時の海軍は軍艦の大砲の国産…

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