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 前衛美術家・篠原有司男(うしお)さんが16日、「ボクシング・ペインティング」を愛知県刈谷市の市美術館で公開した。60年間の創作歴をたどる展覧会の開幕にあわせた催しだ。

 ボクシング・ペインティングは篠原さんが1960年ごろ始めた。絵の具付きのグローブで殴って描く。

 上半身裸でモヒカン頭の篠原さんが黒いゴーグルを着けると、約150人の観客が沸いた。ドス、ドス。パンチ一発ごとに絵の具が飛び散る。高さ2メートル、幅9・4メートルのキャンバスは次々に緑やオレンジに染まった。「行け行け!」。観客からは声援も。最後は足跡で「サイン」した。

 「篠原有司男展 ギュウちゃん、“前衛の道”爆走60年」(朝日新聞社など主催)は11月5日まで。初期パフォーマンスの記録写真から、渡米後の廃材を素材にしたオートバイ彫刻や極彩色の絵画など約100点の作品と資料が並ぶ。問い合わせは同美術館(0566・23・1636)へ。(小西正人)