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 神戸市長田区で指定暴力団神戸山口組を離脱した勢力が結成した任俠(にんきょう)山口組の関係者が射殺された事件で、兵庫県警は16日、神戸山口組の中核組織「山健組」傘下の組員、菱川龍己(たつみ)容疑者(41)について殺人容疑で逮捕状を取り、写真を公開して全国に指名手配した。県警は両組織の対立が背景にあるとみている。

 県警によると、菱川容疑者は複数人と共謀し、12日午前10時5分ごろ、神戸市長田区五番町3丁目の路上で、任俠山口組の織田絆誠(よしのり)代表(50)のボディーガード役だった楠本勇浩(ゆうひろ)さん(44)の顔を拳銃で撃ち、殺害した疑いが持たれている。菱川容疑者は身長158センチの中肉で、当時はグレーのTシャツを着ていたという目撃情報がある。

 また、県警は16日、神戸市北区の歩道上で回転式拳銃2丁が入った小型かばん1個が見つかったと発表した。16日午前6時10分ごろ、通行人が見つけたという。県警は事件で使われた拳銃の可能性もあるとみて、拳銃を鑑定し、楠本さんの頭部から見つかった銃弾に残る線条痕と照合するなどして関連を調べる。

 事件は、織田代表の自宅の約100メートル南で起きた。織田代表が乗っていたとみられるワゴン車に、菱川容疑者とみられる男が乗る車が衝突。ワゴン車の後続車から降りた楠本さんが拳銃で撃たれて死亡した。

 捜査関係者によると、現場に放置された車はナンバープレートが偽装されていたという。目撃情報などから、実行犯の男は走って逃げた後、現場近くに止めていたバイクで逃走したとみられている。

 現場近くの防犯カメラには、別の黄緑色の上着の不審な男が現場の様子をうかがい、銃のようなものを持って逃げる姿も映っていた。県警はこの男も犯行グループの一人とみて行方を追っている。犯行グループが織田代表を狙い、襲撃計画の準備を周到に進めていたとみて捜査している。

 情報提供は長田署(078・578・0110)へ。